五十歳という節目の「半白」を迎えた2024年秋、加藤亮太郎として初めて美術館での個展を開催いたしました。
古川美術館分館爲三郎記念館の数寄屋造の母屋、庭園、茶室といった歴史ある建築全体を展示空間として使わせていただき、玄関には大型オブジェを設置し、庭園を望む広間には新作の五十盌をそれぞれに銘を付けて展示。
床の間には書、脇床には花入、茶の間には香合、茶室には書と陶が融合する陶板シリーズをインスタレーションとして展示いたしました。
志野、瀬戸黒、織部など、美濃桃山陶を用いた茶盌を中心に据えながらも、作家の広範囲な創作活動の全貌を表現する記念碑的な個展となりました。